そのまま 浴室に向かう…


微かな匂いでさえ振り向き 追い求めていた 和也の匂いが…今は むせ返る程に自分に染み付いている


熱いシャワーを 頭から浴びて 匂いと……感触を こすり落とす



和也の行動…言葉…全てに ふたを閉じ
思考を停止させた…

もう、終わったんだ…今更 意味など 考える必要ない…



今は……洸太への罪悪感と 自分の身体への 嫌悪感で、ただ 必死に 身体をこすり続けている……


洸太……ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…



もう 終わったから…洸太の嫌いなシルビアも…もう ないから…



だから 許して…なんて…

都合が よすぎる…よね…