「あ、澪 後ろクルマ来た。寄って。……聞いてる?…澪? 」

「あ……ああ……あ、はい!」


焦ってクラッチを上げて…エンスト。

身体が 硬直してる…



見かねた和也が 後ろのクルマに 片手を上げ 会釈して、


ドアを開けて 身を乗り出すと サイドを引き……私を 引っ張り出し シートに座って シルビアを端に寄せた…



私はただ 真っ白な頭と、硬直してる身体のまま 立ち尽くしてた…