…だが…
「…シルビアは だめだ。…他のクルマを当たれ。」
「返さないよ。……これじゃなきゃ…
もう これ以上は…せめて シルビアだけでも………じゃね!ハルさん!」
「あっ!…待て!」
和也は…また シルビアに乗って走り去ってしまった…
…おかしい…3年前に捨てた女のクルマを あんなに……いや。まだ…澪を…だ。
『 シルビアだけでも』 …少しでも 澪を感じたいんだ…
…じゃあ…なぜ 澪を捨てた?
クルマを売る程の…何があった?
…そこまで 想っていて…なぜ 訳を言わないんだ…
…なぜ 俺に一度聞いただけで あきらめたんだ…
…疑問に思った俺は…知り合いの興信所を使い 調べ始めた…

