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…俺が この事を知ったのは…澪のシルビアを 和也が使い始めてからだった…
下田に シルビアがない事で…俺は和也だと 思った…
あいつは 澪を探しに…俺の所まで来た。
もしかしたら…まだ 澪に執着があるかもしれない…
いや…あいつは 一度 俺の所に来ただけで それっきり来なかった…本当に澪に会いたいなら 嫌いな俺にでも、何度でも頭を下げて 乞うべきだ…
…それだけの事を あいつは澪にした…
…もう 澪の事は諦めたんだろう。…そう思っても 何かが引っかかる…
…それだけのものだったか? お前にとっての澪は…
もし…万が一にでも まだ澪に執着しているなら…あいつは澪に会いに行く…
…そうなれば 澪は…
来ないと思っている 澪に、気をつけろ。と言ったところで 和也が行ってしまったら 後戻りできない…
俺は…あいつの家まで 会いに行った…
非番で シルビアを存分に乗り回したんだろう…夜遅くなってやっと帰って来た…
「…和也」
「…ハルさん…」

