「ハルさん…」

「上がらせて もらうよ 」


あの離婚届が 置いているリビングには入りたくない。俺も あの日以来 入ってないんだ…と 思い、


「すいません、ここで…」 と言った。

「食べてるかい?…って 言っても 無理か…すまん。」

「いえ…」

「用件だけ、言いに来た」


身体が ビクっとなった。

渡したくない…


「勝手な事を言う。もし…澪を想ってくれているなら…しばらく 離婚届を 出さないで 欲しい…」


え?…今 出さないで…と 言った?
確認する…


「ハルさん…出さないで…って …言いましたか?」