とにかく 明るかった。女子社員にも気に入られてたのか、すぐに カフェに帰らず
ちょっと 無駄話をよくしていた…


たまたま 横を通った時、ぽそっと「あのお客さん…ズラっぽい…」と こぼした時は 慌てて女子社員に 口を押さえられていた…俺は 笑いを堪えるのに 必死だった…


少しずつ…澪に惹かれていってたんだろうな…やたらと 目についた…


…会社から出た時…オフィス街ではあまり 見ないクルマが 目に入った。


カスタムカーというやつかな…低い車高に 大きい音のマフラー…ヤンキー…ではないんだろう。体力系の仕事をしてそうな身体…こういうクルマが好きな男なんだな…彼女の迎えか?


…などと 考えていると…カフェから出てきた澪が 嬉しそうに駆け寄って…男は 澪の頭を ぐちゃぐちゃって…嬉しそうに撫でて…クルマに乗って 走って行った…


軽く…胸に痛みが走った…