「ただいま〜。澪〜」


洸太が帰って来た…


「…おかえりなさい。お疲れさま…」


洸太の帰りを出迎えるのは…これで最後になる。


「疲れた〜」と 言いながら…私を抱き締めてきた。

この数日 疲れてたから 私の身体には 触らなかったけど…



私は 洸太の腕の中で 最後の暖かさを感じながら 心の中で 感謝と謝罪を繰り返していた…


「さっ、ご飯 食べよ!」


洸太の腕の中を すり抜けて…

夕飯をとり、洸太がお風呂に入っている間に…

離婚届を テーブルに置いた…



家を出る用意は 整ってる…ハル兄からも
さっき着いたと メールがあった。
たぶん、外で 待っててくれてる…



そして…洸太が 部屋へ入ってきた…