「和也、でも 赤ちゃん…」


「…この子は…もう俺の子。赤ちゃんがいるこの澪の身体ごと、もう俺のものなんだから 俺の子だろ?…だから 守れ。…間違っても堕ろそうとか思うな」


「…だって…和也との子じゃない。生まれても…和也に全然似てない。そんな子を和也の子なんて…思えない…」



ごめんなさい…赤ちゃん。

愛してる…だけど…

和也の赤ちゃんが ほしい…



「俺の子だよ。…こんだけ俺の 浴びたんだ。俺の遺伝子も 入っただろ」


……何 バカな事 言ってるの? 保健体育の勉強…させなきゃだめ?…って思ったら 笑ってしまった。



「…バカじゃない? そんな訳ないでしょ…そうだったら いいけどね」