「澪、つらくなったら電話しろよ。飛んで帰るから。無理せずに寝とけよ」
「大丈夫だって。心配しないでお仕事してよ。ほら、バス来ちゃうよ…クルマで送ろうか?」
「いや…じゃ、大丈夫なら 帰り迎えに来て?電話するから」
「わかった。電話してね、行ってらっしゃい」
「…ん…行って来ます…」
優しいキスをして…後ろ髪を引かれてる様に 渋々と洸太が家を出た。
昨日 ほとんどの時間 ベッドで寝たふりをしていたから、相当 心配させちゃったんだろうな…
…洸太、ごめんなさい…
……先に 家事終わらせよう……
……買い物、行ってからにしよう…
……昼ごはん、食べてからにしよう…
いざとなると、中々 ケータイを見れずに
時間だけが 過ぎていく…