「江藤君、久しぶり。…澪ちゃん 急に元気なくなってね…」
「店長、お久しぶりです。たぶんつわりです。もう帰りますね」
「そう! おめでとう! 楽しみだね」
…楽しみ?…うん、楽しみ……だって…早く会いたいもん。この子に…
抱っこして…おっぱいあげて…
心が…引き裂かれそうだ。
「澪、帰ろう…歩ける?」
腕を持たれて 我に返った…
「あ、大丈夫。店長…すいません。また来ますね…」
洸太に 支えられる様に…カフェを出た。
この腕は…胸は…確かに暖かいのに
なぜ…物足りないんだろう…
愛しさは 確かにあるのに…