翌朝は 疲れが出たのか気持ち悪く…朝食も ほとんど食べれなかった。
部屋に戻って 横になる…
「洸太…ごめんなさい。折角の旅行なのに…」
「澪のせいじゃないよ。寝不足だからかな?…ちょっと寝てな」
頭を優しく撫でてくれるその手に安心して…すぐに眠りについた。
襖の開く音で 目が覚めると…
洸太が何かを持って 入ってくる。この匂い…
「洸太…?…なんで?」
「澪 起きた?厨房借りて作ってきた。
トマトリゾット。…食べれるかな?無理はしなくて いいからな」
私の為に…わざわざ?
なんで こんなに優しいの?…一口食べる…
暖かさが身体いっぱいに広がり 涙が溢れる…
「…美味しい、ありがとう 洸太…嬉しい…嬉しい…」
優しく微笑み 頭を撫でてくれる…
洸太…ありがとう…

