「澪、どうする?外 出てみる?」
夕飯を終えて 少し赤ら顔の洸太が聞く。
夜の情緒あふれた街中を 散策したいけど…
「…今日は やめとく。お風呂入っちゃったし 冷えるから。今 風邪ひいたら薬 飲めないもん」
「そうだな。じゃ のんびりしようか」
言いながら 私の膝に寝転ぶ。
私の顔を見上げて にっこりと笑う洸太。
心が 暖かさで 満ちて行く…
「……垂れ目…」
洸太の目尻を 人差し指で 更に下げる。
その手を取り……
「垂れ目は お嫌いですか?奥様 」
「ううん…大好き。洸太、キスして…
今日はいっぱい…いっぱい キスして…」
少しお酒の匂いがする…でも 優しい洸太のキスが 一晩中降り注ぐ……

