「洸太…飲み過ぎじゃない? ちゃんと食べてよ。カニ 美味しいよ〜!」
夕飯が運ばれ 堪能する。家では 滅多にお酒を飲まない洸太が 美味しそうにビールを 飲み干す。
「大丈夫!これ位じゃ酔わないから。…美味いな〜!」
「じゃあ この子が出来た あの日は どれだけ飲んでたの。すっごく酔ってたじゃない。…ねぇ、パパ 酔うとHだよね」
お腹をさすりながら 赤ちゃんに話しかける。
「……ごめん」
「やだ!ごめんなんて 言わないで。…おかげで この子がいるの……でしょ?」
少し苦笑いで 笑う洸太。
…そう、あの日の事を否定したら だめ。
赤ちゃんの存在を 否定してしまうから……

