長時間の運転で 疲れていたのか、終わるとすぐに 洸太は寝てしまった…
寝てる洸太の胸に擦り寄る…
この胸の中は こんなに落ち着くのに…
少しでも離れると 途端に 心の中にある黒が広がり…心の色を変える…
だから 離さないで…
この旅行の間に この黒を消して…洸太の色にして…
「ん…寝てた?…ん〜…」
洸太が起きた…まだ眠いのか私の胸に 顔を埋めてきて すりすりと頭を振ってる…
こういう時だけ甘えただな……愛しい…
この愛しさで 埋めつくして…
「さ、温泉入ろうか!その後 すぐに夕飯来るだろ。行こう 澪。」
ひとりでの 入浴に…無理矢理の様に 洸太の事を考え続けていた…

