「わぁっ! いい旅館! ね? 洸太!」
「そうだな。…俺 クルマ駐車場に入れて来るから 澪 ロビーで待ってなよ」
イルカショーの不安が 蘇る…
「いや!一緒に行く…」
「…なら 行こうか」
おかしいと 思ってるかな。こんなに甘える事 なかったから…
でも…少しでも 離れたくないの…
チェックインして 部屋へ。和室で 落ち着く…
「どうする?澪。…夕飯まで まだあるし
先に 温泉 行く?」
あ…忘れてた…
「温泉て 別々だよね…」
「…そんなに さみしい?」
「うん。家族風呂のトコにすれば良かった。あ、やらしい事はしないよ!…でも…何? おかしい?」
めちゃ笑顔の洸太…つられて笑った…

