「…離して!」 腕を突っ張って 和也の胸を押しても…びくともしない 「…澪…俺は 終わってない。…会いたかったんだ、 お前に…ずっと 会いたかった…」 苦しい位 強く…震える腕で 私を抱き締めて…途切れ途切れに 声を絞りだしている… 本当に これが 嘘なの?……じゃあ…なんで…なんで… だめ!……なんで なんて聞かない! 聞いたら…許してしまいそうで 怖い… これ以上…惑わさないで