「あーあ 学校がもっと近ければなー」

凪沙はマンガやら雑誌やら無駄なものがたくさんはいったカバンを持ち直しながら言った。

「確かに私たちには少し遠いよね。」

凪沙と理子が通う高校は海の近くにあり、町の中心部に住む凪沙たちにとっては少し遠かった。

凪沙の家の近くには他にも高校はたくさんあったが凪沙の学力では今の高校で精一杯だったのだ。

そんな凪沙も今では高校2年生。ごく普通な平凡な高校生活を送っていた。