あなたには見えますか…………

「ふぅ……やっと落ち着いた気がする……

オサム、毎日あの部屋じゃ怖いだろ……

たとえ今はいないとしても、気味が悪い

よな……」



オサムの部屋から外に出れた、俺の正直

な感想だった。

俺なら毎日、あの部屋にいたら気がおか

しくなりそうな気がしたからだ。



「あぁ……でもあそこしか部屋が無いから

さ……でも、あんなにガムテープを貼った

からそれが気休めにはなってるかな……」



「私も無理だな……その女の子が可哀想だ

とは思うよ……でも……

やっぱりいざ体験しちゃうと、それより

も恐怖が優先すると思うから……

お父さんのところに、今からみんなで行

こうよ。オサムも聞いたほうがいい……

ずっとこのまま怖がるより、何か解決出

来るかもしれないしさ……」



「そうだよな……あのままじゃ、何も変わ

らないもんな……」



オサムがうつむいたままそう話すと、俺

たち四人は、ゆっくりとお寺の方向に足

を進めて行ったんだ。