あなたには見えますか…………

「でもさ、あまり関わらないようにした

いわ、俺はさ……

あんな声を聞いてしまうと、やっぱり……

満月の夜が毎月来るのが、怖くて仕方な

いよ……」



オサムは、ガムテープの貼られた押し入

れを横目で見ながら、俺らに訴えかけて

いるのが、俺は可哀想に見えたんだ。



「たしかに、あんまりむやみに深追いは

しないほうがいいかもしれないよな。

押し入れを開けて、引きずり込まれたら

冗談では済まないしな……

ただ、このままずっと満月の夜が来るの

を怯えるのもな……

でもなにが出来るかは、分からないから

またマキちゃんの父親に、話を聞いてみ

ようよ……

ってことでさ……とりあえず……外で話さ

ないか……?

この押し入れを見てたら、なんか落ち着

かないや……」



俺は外で話すように提案し、押し入れを

見ないように背を向けたまま、オサムの

部屋から逃げるように外に出たんだ。