あなたには見えますか…………

「その押し入れに手を掛けたときにさ、

聞こえてきたんだよ……」



「え? 聞こえた……ってなにが……」



俺はオサムの言葉に恐怖を覚え、後ろの

押し入れから少し距離を取っていた。



「聞こえてきたんだよ……間違いなく、そ

の押し入れの中から女の子の声がさ……

怒りに満ちているような声だったんだ……

最初はなんて話してたのか、分からなか

ったから、押し入れに耳を付けてさ……

そしたら、同じ言葉を繰り返してたんだ

よ……



開けろよ……開けろよ……開けろよ……



って……」