あなたには見えますか…………

俺たちは、今までの常識が裏返された事

に頭の中が整理出来ずに、また明日会う

約束をして、その日はそれぞれの家に帰

って行ったんだ。



「ただいま……」



俺が帰ると、電気屋さんの息子の捜索が

打ち切りになっていた事もあり、お爺ち

ゃんが家にいる姿が見えていた。



「秀弘おかえり。今日はどこに行ってた

んじゃ?」



「こないだ話した住職さんのところで話

を聞いてきたんだ……」



「…………そうか。どこまで住職さんはお

伝えにならはったんじゃ?」



「昔の話をしてくれたよ。かくれんぼを

して遊んでいた女の子が遺体で見つかっ

たって……

その子がまだ満月の夜には、この世界に

成仏が出来ずにいるんだって……」



「そうか……他には詳しくは聞かなかった

のか?」



「だいたいそんな感じだったけど、あと

は……お寺にその子の草履が供養されてる

って聞いたかな……」



「そうかそうか……草履が……

住職さんもお前たちに、興味本意で押し

入れを開けたらダメだと伝えたかったの

じゃろう」



「そうだね……俺怖くて普段も押し入れを

開けれそうにないや……」



「しかし……あの子がまだ成仏が出来ずに

いると、住職さんは話されたのか……」



「お爺ちゃん、他に何か知ってるの?」



「いや……まぁ秀弘も住職さんの注意をよ

く守るんじゃぞ」




そう話すと、お爺ちゃんは俺の前から離

れていき、庭先に出ていっていた。