あなたには見えますか…………

「お父さんが言うように、やっぱりその

事件はおかしいよ……

なんだろう……モヤモヤとした違和感がや

っぱりある……」



マキちゃんはそう話すと、静かに立ち上

がり外の空気を吸いに歩き出していた。



続いて俺たち二人も後を追いかけて、日

の光を浴びると、やっとここが現実の世

界なのだと実感する。



外には木に止まるセミたちが、騒ぎ立て

ている、いつも見る村の風景。

いつもの空気。

そして、この平凡な村の光景が俺には、

救いの手のように感じられていたんだ。