あなたには見えますか…………

それから、マキちゃんの父親が立ち上が

り、俺達の前から姿を消しても、俺たち

三人はただ茫然と、お寺の内部を見回す

のが精一杯であった。



しばらく話さなかった三人だが、最初に

口を開きだしたのはカオルであった。



「すごい話をきいちゃったみたい……

村でそんな悲しい事件があったんだ……

それにその女の子が、まだ成仏が出来ず

にこの世界にいるなんて……」



カオルの発言をきっかけに俺達は、やっ

と重い口を開きだすことが、出来だした

んだ。



「俺も言い伝えの真相は初めて聞いたか

ら、ビックリしたよ……

ずっとただの迷信だとばかり思っていた

からさ……

俺のお爺ちゃんもこの事を知っていたか

ら、悲しくて話さなかったのかなって、

マキちゃんの父親が話している時に感じ

たよ……」



「でも私……お父さんが話してる内容にや

っぱり違和感を感じるよ……」



「違和感? マキ、どういうこと?」



「私も今聞いたところだし、頭がパニッ

クでまだはっきりとは分からないけど……

でも、やっぱり何かおかしいよ……」



マキちゃんが何を考えているのかが、混

乱している俺やカオルには、全く分から

なかったんだ……