あなたには見えますか…………

「あぁ。まだ成仏が出来ていないのだろ

うな……まだ誰かに探してほしくてずっと

かくれんぼをしているのだろう……」



「怖いよ……お父さん……」



「小さな子供のやることだからな。

善悪もまだきちんと理解が出来ないのだ

ろう。

満月の夜に押し入れで、その女の子を見

たら、一緒に遊ぼうと連れて行くのかも

しれないね……」



「じゃあ、お父さん……

それが村で起こっている失踪事件という

わけなの……?」



「実際に私が現場を見たわけではないか

ら、一概には言えないが、その失踪事件

の夜は全て満月だからね。

可能性は高いだろう……

だから君たちも興味本意では、やったら

ダメなんだよ……

今日来れなかったオサムくんにも伝えて

あげてほしい」



「分かりました……」



カオルは最初の好奇心が消え失せたよう

で、寂しげな表情に変わっていたんだ。