あなたには見えますか…………

「そのかくれんぼをしていた時が、満月

の夜だった……んでしょうか」



俺は、怖々ながらもマキちゃんの父親に

質問をしていたんだ。



「らしいね。きっと当時、一緒にかくれ

んぼをして遊んでいた子供たちが話した

んだろう。

満月の夜に一緒に遊んだのが最後だった

ってね」



「そうですか……あとひとついいですか?

こないだ聞いた、供養の件ですけど……」



「あぁ。草履がね……

この寺にはあるんだ。きっとその草履を

履いてまた表に出たかったろう……

しかし、それが叶わない無念さを供養す

るためにね……」



「じゃあ、お父さん……言い伝えが本当っ

て言うのは、まだその女の子が死んだこ

とに気付かずに、かくれんぼをしてるっ

てこと? 満月の夜に」



マキちゃんが涙を流しながら、父親に話

しかけている。

あまりにも悲しい顔をしながら。