あなたには見えますか…………

「声って……

オサムが以前も話してたよね……

それから押し入れに、ガムテープを張っ

たって……」



「多分、オサムが聞いた声も、あの少女

から発せられた声だと思う……

いや……間違いなく、雅子だろうな……

あんな声を聞いたから、オサムはずっと

怖がってたのが、俺も体験してよく理解

出来たよ……」



「ヒデが、押し入れを開けなくて……

本当に良かったよ……

本当に……

その場所の声が、起きている事件の大元

の場所になるんだよね……」




「そうだと思う……

本当は、マキちゃんの父親に、その場所

を伝えた方がいいんだろうけど……

またあの場所に行く事になるのが、やっ

ぱり嫌でさ……

怖いんだよ……凄く……

あの場所も、雅子もさ……」



俺は、正直にカオルに本心を話していた

んだ。

恐がりだとも、弱虫だと思われても仕方

ないって……