あなたには見えますか…………

「秀弘。 お爺ちゃんが帰ってきたよ」



俺がさっき少し話した、マキちゃんの事

を聞いたからだろう。

不安げな声で、母親は俺を呼んでいたん

だ。



俺は、重い心と身体を動かし、家族の集

まる居間へと足を運んで行った。



「おかえり。お父さん、お爺ちゃん」



「ただいま、秀弘。どうしたそんなひど

い顔をして……

オサムくんが、いなくなった辛さは分か

るが、お前まで倒れないでいてくれよ……

今は悲しいだろうが……」



「ありがとう。お父さん……

お父さんたちも、捜索は無理しないで……

それに、きっと見つからないから……

オサムはもう……

それに、マキちゃんも……」



「マキちゃん? お寺の娘さんがどうし

た?

おい、秀弘……」



家族の皆が、不安げな表情をしている中

俺は、話し出していた。