あなたには見えますか…………

俺とカオルは、無言のまま表に出ると、

真夏の日差しを受けながら、歩き出して

いた。

ただ、じっとしていれない、そわそわと

したような感覚が二人に合ったように思

う。



何気ない高校生活だった日常からは、今

は想像も出来なかった日常へと、変わっ

てしまっている。



しかも、大切な仲間を二人も亡くし。



俺は【形無き者】への、行き場のない怒

りが募るばかりであった。

そして、自分自身が発した発言にも後悔

が消えることはなかったんだ……



「なぁ、カオル……俺なんであのときに花

火をしようなんて言っちゃったんだろ……

あんなことさえ言わなければ……

今頃、二人はここにいたかもしれないの

にさ……」