翌日、翌々日になっても、俺は日に日に

苦しさが増すばかりだった。



同じ日に二人の大切な仲間を失った。

毎日、話し笑い、友情を築きあげてきた

二人の仲間。



様々な過去の想い出が脳裏に浮かび上が

ってきては、優しい記憶を増幅させる。



嘘、夢であってほしいと願う。

しかし、その願いは今も表から聞こえて

くる捜索の声により、現実だと実感させ

られる。



現実を、理解し前を向いて、生きて行か

なくては行けない。

そう頭で言い聞かせても、やはり涙は流

れるばかりだ。




これが人生の試練だというなら、こんな

人生なんてやめてしまいたいとさえ、感

じてしまう。



俺は、塞ぎ込みがちな心を少しでも変え

るため、玄関のドアを開けた。