私たちは少し暗くなった道を並んで歩く。 「身体、大丈夫なのか?」 急にそんなことを聞いてくる。 「大丈夫じゃない。アザだらけだよ。」 「お前じゃなくて、俺が怪我するんだったらいいんだけどな。」 ねぇ、それって私を心配してくれてるの…? それとも、お父さんに何か言われたりするから? 「だめだよ。 大事な跡継ぎなんだから。」 「それはお前もだろ。」 「私は別にいいの。」 「よくねぇだろ。」