「ちょっと寒いんだけど。」


私は蛍にそういった。


「ちょっと待て。」


そういった蛍は、バイクを止める。


「これ着ろ。」


蛍は私に上着を渡してくれた。


「こんなことしたら蛍が寒いよ?」


「別に大丈夫。
ほら、乗れ。いくぞ。」


「うん。」