お兄様は車をおりてきた。


「お兄様。」


「社長。」


え、社長?!


「神谷か。」


「お兄様、お知り合いですか?」


「うちの優秀な社員。」


「そうでしたか。」


「梨月、今日は、月音の誕生日パーティーだって。
迎えに来た。」


「わざわざ、ありがとうございます。」