「別にいいですよ。 私、1人で帰れますし。」 「案内してくれたお返し。 だから送らせろ。」 「……じゃあ、お願いします。 とりあえず、荷物とりに行きましょう。」 「ああ。」 私たちは、一旦教室に戻る。 鞄をとって、教室を出る。 校舎を出ると、門のところに見覚えのある車がとまっているのが見えた。 駆け寄ってみると、案の定、お兄様の車だった。