「どーせ、水城がいなくなったからだろ。」


「そっ、そんなことないよ。」


「ふっ。分かりやすいな。
水城がいない2年間。
俺も支えるから、なんかあったら言って。」


「…うん。
いつも優しいね、奏思は。」


「まぁな。
梨月にだけだけどな。」


奏思は、ぼそっとそういった。
それは私の耳には届かなくて…。


「ん?なんか言った?」


「別に、なんでもない。」


「そっか。」