「ねぇ、凉くん。そろそろ行こ? 邪魔しちゃ悪いし、私たちも、ね?」 「ああ。行こうか。 じゃあね、星夜、梨月ちゃん。」 それだけいって、見えなくなってしまった。 「あー、せっかく温かかったのに…。」 「そうだね。 あっ、ちょっと、待って。」 私は鞄の中を探る。 確か、持ってきたはず…。 「あった!」 「ん?」