行き交う人がたまに、こちらを振りかえる。 だけど、気にしなかった。 その時…、 「星夜~。 梨月ちゃーん。」 そんな声が聞こえた。 私たちは、パッと離れ、声がした方を向いた。 「美夜ちゃん。」 「おい、またお前かよ。」 「凉くんと来たの~。」 「よっ、星夜。 邪魔して、わりぃな。」 「悪いと思うんだったら来んなよ。」