目が覚めたら、3限がもうすくで終わる時間だった。 あたしはしおりちゃんにありがとう、と言って保健室を出る。 向かう先は教室。 また、猫被りしなきゃ。 毎回のことに、はぁ、と思わず溜息が出た。 「きゃっ…」 とぼとぼと廊下を渡って階段を登ろうとした時、目の前にかなりの速さで現れた人にぶつかって尻もちをつく。 「い…たぁ…何すんっ…!」 危ない危ない… 何すんのよっ!!って言いそうになった。 「あー、ごめん、急いでるんで。」 こっちに顔も向けないで颯爽と階段を下りて行くそいつ。