その側で、しおりちゃんはカップを持ちながら視線を床に落としていた。 …この顔、前にも見た。 見覚えのある表情に、あたしは違和感を覚える。 前見た時も、日向の話をしてる時だったけど…関係あるのかな。 「先生?」 夏もしおりちゃんの様子に気づいたのか、しおりちゃんの名前を呼んだ。 「あ、ごめんごめん!日向の話だよね。」