眠れる保健室の美少女



夕陽がキラキラと輝く雨上がりの空を背に立っている園田日向がとても綺麗で…


なぜだか、胸がギュッと締め付けられた。


「じゃ、じゃあ…」


どうしたらいいかわからず、あたしは向きを変えて保健室を出ようとした。


「椎香」

突然名前を呼ばれ、肩がビクッとした。


「な、名前で呼ばれる筋合いなん…」

「じゃあ俺の名前呼べよ。」


じゃあってなに、じゃあって。

しかも命令系とかなんかイラつく…

それに嫌いな奴の名前呼びたくないし。


「なんであたしがあんたの名前呼ばなきゃいけないの。」

「仲直り?」