眠れる保健室の美少女



「……がと」

「ん?」



絶対に聞こえてるくせに。

口元ニヤけてますけど。

…もう言ってやんないんだから。


「何?なんか言ったよね?」

「…性格悪いって、言われない?」

そう言うと、園田日向はふっと笑った。


「あんたほどじゃないけどね。」

「…うるさい」


てゆーか、何こいつとお喋りしてんのよ。


はぁ、と溜息をついて、落ちた鞄を拾う。


「あのさ。」


鞄を肩にかけて保健室を出ようとしたら、後ろから園田日向の声がした。