ゆっくりと目を開ける。
あたしは目の前の人物見て呟いた。
「園田…ひなた…」
…そこには拳を握った園田日向がいた。
「何してんだよ。」
「いや、別に何もっ…うあぁっ…!」
あたしを襲った男は、さっきとはまるで別人のように園田日向に怯えて保健室を出て行った。
「ちっ。」
そんな男を見た園田日向は舌打ちをしながらあたしの元へ歩く。
「大丈夫?」
「え…あぁ…」
床に手をついて立とうとしたけど、足がかくってなってまた座り込んでしまった。
「ん」
目の前に出された、園田日向の手。
「……」
仕方なく、その手を掴んで立ち上がる。

