眠れる保健室の美少女



「それに、あだ名が付く前から、ほぼ毎日保健室通いしてる椎香のこと知ってたんじゃない?」

「あ…」

そう言われて、あたしはある1人の人を思い浮かべる。


「しおりちゃん…」

「そう、先生。」


しおりちゃんと園田日向は兄弟で、しかもあたし、前に友達が夏しかいないってポロっとしおりちゃんに言ったんだよね…


それでしおりちゃんが園田日向にそのことを言ったのなら、これまでの園田の行動と辻褄が合う。


「……」

「まぁ、これはあくまであたしの推測ですけど?ふふ」


ニヤリと笑い、パクパクとお弁当を食べる夏。


こいつ、絶対確信してるな。


でも…


「…もしそうなら、許してやってもいいかな。」


そう言うと、夏はあははっと笑った。