眠れる保健室の美少女



「え、待って。どこをどう取ったら…」

「どうって…うーん。要は、園田は遠回しに言ったの。」

「…うん?」

夏の言ってる事がわからず、あたしは考え込む。


思い出すのは、あの言葉。


“暇そうにしてたから”


…これが、遠回し?


「ん〜…椎香前にさ、あたしに、あたし以外の友達出来ないって言って少しさみしそうにしてたよね?」

「うん…」


…高校に入って、夏しか友達がいないのは、確かに少しさみしいなって思ってたけど。


でも別に、夏がいてくれるならそれでいいって思いもあった。