「ちょっとね…」 「あー…わかった、うん。」 何が言いたいのか察してくれたのか、夏はうんうんと納得した。 3限、4限と終わり、あたしと夏は屋上に来ていた。 あいにく、今日は雨だがら屋上の階段のところ。 「で、どうしたの?」 お弁当を広げながら、夏が言う。 「あのねー…」 今日の朝のことを全て話すと、夏はうーんと唸った。 「それ、椎香も少しは悪いと思う。」 「は?」 予想外の返事に、あたしは唖然とする。