「ふんっ」 下げた布団をまた頭の上まで戻して、あたしは目を閉じた。 もう2限が始まってる時間だし、その前に起きればいいか。 3限から出て、あとは全部出れるように頑張ろう。 一応、しおりちゃんに3限が始まる前に起こしてと伝え、あたしは眠りについた。 「…かちゃん。…しいかちゃん。」 「ん…」 誰かに叩かれ、目を覚ます。 ぼんやりとした意識の中、目の前にいるしおりちゃんを見てここが保健室だと悟る。