「…ごめんね、きつく…言っとくから。少ししたら、また来て。」


扉の横で、悲しそうな顔をしたしおりちゃんが立っていた。


そんなしおりちゃんも無視して、あたしは行き先も決めないまま廊下を歩いた。


しおりちゃん、あたしに気を遣ってくれたのかな。

保健室にいなかったら思いっきりサボることになるけど、正直今はしおりちゃんともいたくないし…



結局、あたしは図書室に行くことにした。

ここなら静かだし、誰もこないから。



…思い返すと、初めてあんなに怒ったかもしれない。