園田日向は黙ったまま。

こんなこと、言うつもりなかったのに。

ほんとは出て行って欲しかったけど、園田日向が動かないからあたしが動くことにした。


出てってって言ったらあたしがここから動けないからって、そうなるから。


「おい、どこ…」


ベットから降りるあたしに声をかける園田日向。


「どこだっていいでしょ。…暇なんだから。」


そう言うと、園田日向の顔が一瞬歪んだ。


鞄を持って保健室から出ると…


「あ。」