「っ…」


暇してそう?…あたしが?


…なんであたしが保健室いるか、わかってんの?

あだ名の意味、わかるでしょ?


「……ないで。」

「は?」

「ふざけないでっつってんのよ!!!」


急に声を荒げるあたしに、園田日向は目を見開いて驚いていた。

「暇そう…?あんたに何がわかるの?あたしは毎朝頭痛と気持ち悪さと闘いながら学校来てるんだよ?教室行きたくても、行ったら熱気がこもって気持ち悪くなってまた保健室。」


だんだんとぼやけてくる視界。

でも今はそんなこと気にする余裕がなかった。

「大きな病気じゃないのに何言ってんだって思うかもしれないけど、あたしにとってはそれが苦痛でしかないの!!友達と喋りたくても喋れない……ねぇ…なんで…なんで、この体なの…?」


ポタッと、布団の上に涙が垂れる。