「知ってるやつ少ねぇから、あんま言うなよ。」

「い、言えるわけないでしょ。こんなこと。」

「だよな。お前の表の性格上そんなこと言うやつじゃないもんな。」

「っ…」


出た、人を見下す顔。

顎出てますよ、顎。

ニヤけてますよ、口元。


「全部声出てんだけど。」

「……」


あぁもう、調子狂うなぁ。


なんなのほんとに。



「てゆーか、なんで毎朝くんの。」

「んー?暇そうだから?」

「は?」


暇そう?

わけがわからずあたしは首を傾げた。


「椎香が暇してそうだから。」