丸椅子を持ってきて、あたしと夏はお弁当を食べる準備をしながらさっきの話の続きをする。
「ねぇ、園田日向って何者?」
「この学校で王子って呼ばれてるの。」
あたしはへぇ、と反応する。
ちらりとしおりちゃんを見ると、彼女は涼しい顔をしてる。
…仮にも弟のことだからその…
「あ、平気。話していいよ。」
そんなあたしの視線に気付いて何かを察したのか、しおりちゃんは言った。
「でね、少しのクールさとやんちゃさがあって。その上あの容姿でしょー?他校にもモテて大変って感じなの。」
「ふーん…。まるであたしみたいじゃない、モテ度が。」
ふふんと笑って卵焼きを食べる。
「あんたね…」
夏は呆れながらあたしに言った。

